クロマリン印刷
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クロマリン印刷開発秘話

優れた色の再現性、耐候性・耐久性を持つクロマリン印刷。実は、当社代表取締役の六平理一(むさか りいち)がその先駆者なのです。どのようないきさつでクロマリン印刷が誕生したのか。開発までの知られざるストーリーをご紹介いたします。

クロマリンを、初めて印刷に転用

ひらめき

「校正用印刷のクロマリンを使ってみてはどうだろうか」。

1980(昭和55)年。その当時の株式会社シルク巧芸社は、技術力が認められ、シルク印刷を全国各地で請け負っていたころでした。そこへ、新潟県立自然科学館を設立するにあたり、当社も内装施工メンバーとして参加することに。先方からの依頼は、館内に設置予定である5m×270mもの長い壁面に、シルク印刷を施すというものでした。

しかし、この依頼に六平は疑問を抱きます。シルク印刷はフルカラーの場合、ひとつの絵の印刷にC、M、Y、K4原色分の版が必要な印刷技法。広い壁面の場合はいくつもの絵に分割して印刷を施すため、膨大な数の版が必要になってしまう…。そこで六平にある考えが浮かびました。「校正用印刷のクロマリンを使ってみてはどうだろうか」。


クロマリンとは、米国デュポン社が開発した校正用のオフセット印刷システム。版を作らず簡単に印刷できること、特殊な粉顔料を調整しながら、正確に色が再現できることから、校正に最適とされているものです。「これなら版は不要、シルクスクリーン印刷以上に細かい部分まで再現できる」と考えました。

試行錯誤

しかし、いざクロマリンを使ってみると、基材のアルミ板にうまく色がのりません。販売元のデュポン社に問い合わせるも、「校正用の印刷システムなので、紙以外の基材に印刷は無理だろう」との回答です。しかし、この回答に六平は納得しません。「クロマリンの顔料が粉だからといって、色であることには変わりない。着色しないはずがない」。

そこで、独自に試作品を作ってみることにしました。もともと化学の分野に身を置いていた六平は、シルク印刷で下地を施すことを考えつき、そして、不可能だろうとされていたアルミ板への着色に見事成功します。ところが、前例がないクロマリン印刷物は、科学的データに基づく耐候性が証明されず、自然科学館の壁面は、違う手法により施工することで話は進んでいきました。

自然の証明

自然の証明

月日は経ち、六平は、使い物にならないと思って当社の屋上に放置してあった、クロマリン印刷の試作品を目にして驚きました。そこには、雨風日光、さらには日本海からの潮風にさらされた状態で、実に1年もの年月を過ごしたその試作品が、まったく褪色することもなく、完璧な状態で残っていたのです。このことで、クロマリン印刷の高い耐候性が実証され、新潟県立自然科学館は、この技術を壁面に採用。それまで校正用でしかなかったクロマリンを、初めて印刷に利用した事例ということで、注目されることとなりました。

デュポン社のクロマリン校正システムは、六平によって新たな魅力・可能性が発揮されています。六平のもとには、デュポン社の方々はもちろん、ドイツやカナダ、オーストラリア、オランダ、中国など、世界各国の人々がクロマリン印刷の手法を学びに訪れています。


※練りグラデーションは、印刷物の大きさによってはご希望に添えない場合もございます。詳しくはお問い合わせください


クロマリン印刷とはクロマリン印刷のカラー|クロマリン印刷開発秘話

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